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よくある質問
【1】 漢方薬はどの位の費用が掛かるのか?
価格の一つの目安を書きます。
まず、漢方薬は大きく別けて下の3種類に分けられます。
1.オーダーメイドで作る煎じ薬
だいたい1日分¥300~¥800位、一ヶ月分で1~2万円前後位の予算が一応の目安です。(処方により価格が変わります)
2.体質に合わせて選ぶ顆粒剤 (粉薬)
1日分¥200~¥600位、一ヶ月分で1~2万円位まででしょう。
3.錠剤や顆粒剤などの既製品 (箱などに入っている一般品)
だいたい一つ¥3500~¥5000で約一ヶ月分といったところでしょう。
種類では煎じ薬が一番種類が多く、次に顆粒剤、そして錠剤です。
効果的には、ひとり、ひとりに合わせて作れる煎じ薬は一番効果的です。但し使いたい処方があれば錠剤でも、顆粒でも効果が出ます。
どうしても使いたい処方が錠剤にない場合、顆粒剤や煎じ薬を使用します。但し錠剤しか飲めない、煎じる時間がない、ひと月の予算症状の重さなど、さまざまですのでご相談ください。
無理なく、体調を改善する方法を考えたいと思います。
【2】服用期間はどの位必要か?
これは病気によって違いますので、一概にこの位といい難く参考程度にしかならないかもしれません。ただ漢方薬は長く飲まないと効き目が分からない、というのがあまりに一般認識として広がっていて、具体的な情報がないので、目安にしてもらえればと思います。
まずカゼを始めとした急性病の場合、早ければ即日に効果は出ます。おおむね、かかってすぐの病気の初期段階では、漢方薬も早い効き目が期待でき、服用日数も数日から一ヶ月位で十分の場合が多いものです。
慢性病やこじれた病気では、個人差もあり期間の特定はできませんが、1~3ヶ月で効果が実感できることが多いです。
【3】漢方薬の副作用
漢方薬は自然の生薬からできているので、すべて体に優しく安心という認識が一般にあります。しかしこれは実はかなり誤解のある考えです。漢方は生薬の組み合わせで体質改善等を行います。
体質に合わない漢方薬を使用しますと反って症状が強く出ます。
たとえば冷え性で下痢しやすい人にかき氷をたくさん食べさせたら、悪化するように体を冷やす様な漢方薬を使えば下痢して副作用と勘違いされてしまいますがあくまでも使い方が間違えで同じ冷える漢方薬でも暑がりの方に飲んでいただければのぼせも収まり喜ばれることになります。
西洋医学での副作用は体質など関係なく例えば鎮痛剤であれば%の方に胃腸障害が出ますという副作用は漢方薬では当てはまらないと考えています。
もし想定外の症状が出たならば、体質に合っていない処方を服用した時だけです。
但し体質が改善する際に出る症状もございますので、気になる症状が出ましたら、すぐに連絡してください。
医薬品は何世代にもわたる子孫への影響が十分判っているわけではありません。しかし漢方薬はそのような長年にわたる研究の上ふるいにかけられ残ってきたもので、何世代にもわたる臨床試験を行なってきたようなものともいえます。生薬の長所短所を十分研究し大量の情報を蓄積してきた歴史があります。
漢方薬は安全性が高い、という認識は、このようにして長期間の経験によってえられたものだと思います。
【4】西洋医学と漢方医学の違いは?
西洋医学は、主に病気に対して攻撃的な療法で対処してきたのに対し、漢方医学は体の調和をとる事を重視し、結果として守備力を高めることを得意とします。
西洋医学は病気の原因となるものを“病原=悪”として、直接攻撃または排除する事で病気を治すことを主な戦略としてきた歴史があります。従って敵である病気の原因がはっきりしていて、それに対する有効な新薬や手術法が開発されている場合に、西洋医学は最大の効果を発揮します。
しかし一方で、検査で目標となる原因がハッキリつかめない病気や、また病因がストレスや生活の歪みなど薬の直接の攻撃対象にできない場合などでは、西洋医学が効果的な結果の出せないケースが多くあります。そして今そのような現代病が増えている傾向もあるのです。
漢方医学は人間に備わる治癒力を、最大限に引き出し、病気を治す事を得意とします。原因がはっきりしないケースや病人にあまり体力が残っていないなどの症例にも漢方薬は問題なく使え効果を発揮します。